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教養教室のご案内


仙明庵のブログをご覧下さり誠にありがとうございます。

 

仙明庵では8月から、月に一度、教養教室を行っております。

 

講師は私の占いの先生でもあります、高知市内の占い処 和泉堂の水司羽先生です。

 

毎月とても充実した内容で学べる喜びで、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

以前にもブログに書きましたが、人はどんなに運のない人でも運に恵まれない人でも自ら人格を養う事により運を付ける事ができます。

 

逆に運の在る人や運に恵まれている人でも胡坐をかいていると次第に運は落ちて行きます。

 

人格の磨きや養いが不十分だと本質的なものが、いつ迄経っても観えてこないばかりか、本質的な結果を望めにくくなります、教養教室では「徳とは何か運とは何か」を学び人格を養っていく教室です。

 

先日の教養教室では

・造化論=人生は生み出す事によって成すという事を説いたテキスト

・古典哲学=人格形成の為の学びで東洋哲学に重きをおいています。

・観応の鍛=感受性を養うための和歌や自然を説いたテキスト

・孝悌哲学

・言咸学

を教えて頂きました。

 

今日はその中から言咸学から「一生懸命と一所懸命」についてご紹介しますね。

今回、教えて頂くまで私は、何となく同じような意味なんだろうなと漠然と思っていました。水司羽先生から詳しく教わり感動しました。

【言咸学 第十九言 一生懸命と一所懸命】

 

「一生懸命」と「一所懸命」は文字で書けば似ている言葉ですが、どの様な違いがあるのでしょうか・・・。

 

実は大きな意味で言えば両方とも同じ意味で「物事を命懸けでやる」という意味合いですが、そもそもは「一所懸命」の言葉しか初めはありませんでした。

 

「一所懸命」とは「武士が一ヶ所の領地を命懸けで守り、それを生活の頼りにして生きて又子孫に残す」事から来ています。

 

やがて、中世後期になると、武士たちは戦国大名など領主層の家臣団として組み込まれていき、領地替え、国替えが行われる事もあった様ですが、一方で先祖代々継承してきた土地に強い執着があった武士たちは主君の領地替えに随従せず武士の身分を捨てて、浪人となりその土地に土着する者も現れ「生涯」を掛けて「土地を受け継ぎ守る覚悟」する所から「一所懸命」から「一生懸命」の文字に変化したようです。

 

「一生懸命」の言葉にこの様な時代背景がある事に驚きです、「一生懸命」とは単純に「全力でやる」という意味ではなく、そこに何が何でもやるという、「命懸けの覚悟」がある深く重い言葉なのです。

 

「一生懸命」とは「一生を掛けて懸命に行う」事であり、安易に軽々に使う様な言葉ではないのです。

 

現代人は言葉を軽く使い、深く考えて言葉を使うとか、文字を絞るとかを軽視している節がありますが、実は言葉遣いそれ自体に責任があるのです、その言葉の意味とその言葉を使う責任を覚悟して日々を生きる事が望まれているのではないかと感じます。

(ここまでテキスト全文です)

 

本当の言葉の意味を知り、使う責任と重みを感じました。

 

そして、この「一生懸命」の言葉は水司羽先生が其仙流を引き継ぎ、守り、伝えていらっしゃるお姿と重なり、だからどの授業もとても熱く真剣さが伝わり響きます。

 

良かったら私と一緒に教養教室で学んでみませんか。

次回は令和3年1月20日水曜日13時~17時に予定しています。

ご興味のある方は仙明庵 青山 090-7576-1679まで、ご連絡お待ちしております。